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電子計算機の真髄=命令セット

本書は情報処理技術体系の要の位置にある命令セットアーキテクチャに関する4巻からなる解説本シリーズの最後の巻です。
機械語命令の使い方を実際のプログラムによって解説しています。
機械語命令の使われ方のほか、繰り返しやサブルーチンなど、プログラミングの要素技術を丁寧に説明しています。
コンピュータプログラムで任意の機能を実現する場合、算法(アルゴリズム)はもちろんですが、実装の仕方にも幾つもの方法が考えられることを説明します。
ループ化やサブルーチンの使用例も豊富な実例で解説しています。
その意味で、本書はプログラミングの入門書でもあります。
読者の皆さんのために、本書の読み方そして本書への接し方について幾つかの例を示します。
・ 機械語命令によるプログラミング技法を詳しく学びたいなら、本書で展開する50余の例題プログラムのコードを徹底的に読んで理解して下さい。
本書は優れた方法を提示するだけでなく、「このようにすると、このような結果になる」ということを示す多くの例を載せています。
・ 機械語命令の使い方を一通り学びたいなら、理解することにあまりこだわらず、一通り読む方法もあるでしょう。
しかし、手抜きをすれば収穫も貧しいものになります。
むしろ対象を絞って徹底的に学ぶことを勧めます。
・ ある程度の知識があるなら、第3章にある例題プログラムの全体構成図を参照し、読みたい例題プログラムだけを徹底的に理解する方法もあります。
・ 以下は一般的な方法です。
すなわち、最初は深読みせずに読み下すのです。
皮相的な知識の確認にはなるでしょう。
特に第1章と第2章については、まず一通り目を通しておき、必要な時に詳しく読めば良いでしょう。
しかし、他の章は時間をかけて着実に理解してください。
プログラムコードも丹念に読んでください。
単に機械語命令の応用の仕方を確認するだけではないのです。
アルゴリズムのほか、実装上の様々な工夫を学ぶことができるからです。




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