コロナ第2波への緊急提言――重症化のトリガー:サイトカインストームを止める薬[アクテムラ]を備えよ!
世界で30万人超の死者(2020年5月現在)に達した新型コロナウイルス・パンデミック。
ロックダウンなどの感染防止策やワクチン開発が急がれる中、感染し発症したときに、効く薬は何かが模索されています。
有力なのがアビガンですが、レムデシビルが認可されたり、抗寄生虫薬イベルメクチンに注意が向けられた中に、これらの抗ウイルス性の薬とは一線を画す、感染して肺炎となって発生するサイトカインストーム(免疫暴走)を止める薬への期待も話題になりました。
テレビ朝日「報道ステーション」スタッフの重症化をくい止めた例として「アクテムラ」の優れた効果が報道さました。
この薬は、抗リウマチ薬として高い治癒効果で知られるすでに世界中で使われ、安全性が確認されている日本製のバイオ製剤なのですが、政府もマスコミも、抗ウイルス性の薬やワクチンへの追究に目が向いていて、「アクテムラ」は重症化の場合のみ限定的な効果のある薬という認識があるようで、関心が高くありません。
本書は、リウマチ治療でこの薬を10年500人ほどに投与して、多くの寛解を導いてきた臨床医である著者が、コロナ医療対策で大事なことは、医療崩壊を防ぐために重症化させない(死者を出さない)ための備えが必須であると捉え、そのために「アクテムラ」の軽症?中等症から投与することを強く主張した提言書です。
なぜ抗リウマチ薬が、コロナ肺炎の重症者(人工呼吸器必要)に効果があるか、サイトカインストーム(免疫暴走)とは何か、重症化をさせないために、初期感染、軽症者や、中等症(酸素吸入必要)で投与することで、2割が陥るという重症化を防ぐことができる可能性を示唆。
また、抗ウイルス薬ではないために、どんな病原菌、未知のウイルスが流行っても、サイトカインストームに起因する重症化を防止できる可能性があり、これから予測される2次、3次の波を見据え「アクテムラ」を備えることの有用性を提言した書です。
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