絵はがきの書き手は田辺多聞氏。<br />当時彼は38歳で朝鮮鉄道に勤務していた。<br />昭和11年11月から約1年間、鉄道省から海外研修を命じられ渡欧。<br />ドイツ及び欧米の鉄道調査を行った。<br />本書に収録した192枚の絵はがきは、ベルリンに滞在中に仕事及び休暇を利用してヨーロッパ各国を訪ね、アメリカ経由で帰国するまで間、妻と幼い子に送った旅の記録である。<br />編者は田辺多聞氏の子息である。<br />