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心がやすらぐ、お別れの心得

世界的に活躍する禅僧・枡野俊明住職が贈る、「悲しみ」から乗り越えるための「禅の智慧」私たちは生きているかぎり、大切な人とのお別れ、「死」からは避けられません。
大きな苦しみや、抱えきれない悲しみを、どう乗り越えていけばいいのか――。
どんなに深い悲しみも、私たちには乗り越えていく力がある、ということを、禅は教えてくれます。
禅の教えが、何ごとにもとらわれずに生きる幸せを見つけてくれます。
穏やかに逝くために、温かく送るために。
丁寧に生きるための、心の智慧を紹介します。
・「四十九日」が、故人とともに修行をする期間です。
・「卒哭忌」までは、涙が涸れるまで泣いてもいい。
・悲しみにとらわれて、孤立してはいけません・後悔や自分を責める気持ちを捨てる努力はいりません。
でもそれに縛られてはいけないのです。
・モノに心を許してはいけません。
・個人の「残心」にも思いを寄せてみる。
・どんな悲しみからも救ってくれる「時薬」を持っていない人はいません。
肉親や大切な人との死「お別れ」をいかに受けいれるか。
その悲しみや苦しさは、どうすれば癒されるのか。
その答えを出した人間は誰もいません。
私もひとりの僧侶として、ずっとそれを考え続けてきたような気がします。
けれども、ほんの少しのヒントには出会ってきました。
その小さな欠片(かけら)をかき集めることで、もしかしたら、少しだけ心を癒すことができるかもしれない。
そのような思いから、本書をしたためることにしました。
そんな小さな癒しの欠片を、あなたに贈ろうと思います。
(「まえがき」より)




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