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カネと自由と、文明末ニューヨーク

アメリカ社会、とくに創世記の基幹産業界においては移民と切り離せない関係がある。
移民労働は、アメリカ文明の根っこを支えている、いわばアメリカ文明の起源の原点でもある。
その一方で、「移民は安価の労働者」という考え方がアメリカ社会に深く浸透している。
出稼ぎ移民とくに非合法移民が、アメリカ人の労働環境を悪化してきたという根底の考えが、トランプ現象を生み出したともいえる。
(本文より) アメリカ文明とは、つまるところ、何なのか。
‘アメリカニズム’を移民たちはどのように受け留めるのか。
ニューヨーク・チャイナタウンの視点から「移民排斥の歴史を繰り返す国家」の姿を見てみよう…。
世界を見続けてきたノンフィクション作家が語る、‘アメリカ文明と、その未来のルーツ’とは。
貴重な資料写真で綴る「写真で見るニューヨーク・チャイナタウン史」も同時収録。
電子オリジナル作品。
●森田靖郎(もりた・やすろう)作家。
1945年兵庫県出身。
文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。
その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。
改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続ける。
小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。
主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人?小説・中国人犯罪?』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『悪夢』(光文社)など。




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