戦争・戦略情報パズル
情報戦の良し悪しは、ハイテク機器を使用したかどうかで決まるのではなく、それを使う人間の判断力やスケールの大小で決まる。
「仮想敵国の出撃拠点となる丘の頂上が削り取られた」「敗戦の色濃い大日本帝国で繊維株が急騰した」「北朝鮮から流されていた気象情報が突然停止した」「米軍基地から出される古紙が急に増えた」「火葬場の煙突から出る煙が減少した」……これは一体何の兆候だろう。
内外の情報から先読み、裏読みが出来るかどうか。
古今東西の史実から導かれる、正しい情報分析、勝敗の分岐点とは。
元自衛隊情報官・戦史教官である著者が出題する、全86問。
序章 情報戦を勝ち抜くために第1章 スパイ作戦に注意をめぐらせろ第2章 史上最大の戦局を切り抜けろ第3章 頭脳で現代戦に立ち向かえ第4章 戦略の知恵を歴史から学べ第5章 日々の変動を見逃すな●柳内伸作(やない・しんさく)ノンフィクション作家。
1947年、福島県生まれ。
東京経済大学卒業。
1972年、陸上自衛隊調査学校心理戦防護課程(陸軍中野学校の後身)を修了。
防衛庁陸幕調査部の情報工作官として国外情報を収集後、戦略情報を分析、その後陸上自衛隊富士学校の研究員として教範を作成、次いで陸上自衛隊高射学校で戦史教官を務める。
1992年、『週刊文春』に投稿のクーデター小論で免職に処され、提訴。
政府は自衛隊がクーデターの教育をしていると認めた上に、裁判所も自衛隊はクーデターの研究・教育をしている事実は認定したが最高裁で敗訴。
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