人間廃業宣言 世紀末映画メッタ斬り
低俗な映画や小説を称する代名詞に、〈エログロ・ナンセンス〉という言葉がある。
略して、〈エログロ〉だ。
エロとグロ……しかし、映画でも小説でも、これこそがエンターテインメントの必須条件だったりする。
ハリウッド映画から、銃撃やカー・スタントをはじめとする激しい破壊アクションと、美男美女スターのお色気を除いたら、何が残るだろうか。
はっきり言って、何も残らない。
(本文より) バーホーベン、スピルバーグ、デイヴィッド・フィンチャー、塚本晋也、押井守など、SFホラーとアニメ映画を中心に扱った映画評論集。
電子版あとがきを追加収録。
PART1 ポール・バーホーベンPART2 デイヴィッド・フィンチャーPART3 リドリー・スコットPART4 『エイリアン』は自らの肉体に宿るPART5 スティーヴン・スピルバーグPART6 ティム・バートンPART7 無限の合わせ鏡に手を伸ばすPART8 金子修介PART9 庵野秀明PART10 サム・ライミ&ピーター・ジャクソンPART11 ジョン・カーペンターPART12 ロバート・ロドリゲスPART13 平山秀幸PART14 ジェームズ・キャメロンPART15 アウトローの正義、小市民的正義PART16 ローランド・エメリッヒPART17 塚本晋也PART18 デイヴィッド・クローネンバーグPART19 デイヴィッド・リンチとコーエン兄弟PART20 宮崎駿PART21 押井守●友成純一(ともなり・じゅんいち)1954年福岡生まれ。
1985年『肉の儀式』で小説家デビュー。
官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。
以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を執筆。
『漂流家族』『殺人の勧め』『爛れ』『暴虐の痴図』『蔵の中の鬼女』『邪神の呼び声』『死の影を追って』『黒の女王』『闇の王国』『髑髏町の魔道師』『怪物団』『色魔』など電子オリジナル作品も多数発表している。
映画評論、特にホラー/スプラッターの分野で活躍し、各映画誌に寄稿している。
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