自宅介護で「胃ろう」をやめた日
56歳の時、脳梗塞で倒れた夫。
左半身に麻痺が残ったものの、リハビリの末に復職。
しかし定年後に、心筋梗塞、腎不全、78歳で二度目の脳梗塞を発症し、今度は右半身が麻痺、ついには動くことも食べることもできなくなってしまう。
著者である妻は病院から勧められるがまま「胃ろう」を決断。
「胃ろう」とは、胃に穴を開けて直接流動食を流し込む治療法のこと。
まるでロボットのように栄養を流し込まれる夫の姿を見て、もう一度人間らしく、自分の口からものを食べられるようにしてあげたいと思った著者は、自宅で懸命の嚥下訓練を開始。
そして一年後、再び口から食べられるまでに回復させた。
本書は、度重なる病に倒れた夫を、懸命な介護で甦らせた妻による、壮絶で希望溢れる介護の記録。
どんな困難に遭っても、趣味を楽しみ、笑顔を絶やさない夫婦の姿から、生きることへの勇気と希望をもらえる一冊が、待望の文庫化。
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