漱石文学の虚実
夏目漱石が『坊っちゃん』『草枕』に込めた想いとはどのようなものだったのか。
『坊っちゃん』については登場人物のモデル像を、過去に出された多くの論と資料の分析に加え、著者独自の調査によって、作品のウラに隠された漱石の創作意図と本音を考察した。
『草枕』においても著者の緻密な調査によって多くの資料を発掘し、漱石の妻と友人への不信と疑惑を論じた。
著者少年時の祖母の語りをきっかけとして、周辺の縁故人物の調査から漱石との接点にたどり着く。
その実証的な調査、『坊っちゃん』『草枕』の分析によって、両作品の登場人物と実在人物を同一として見きわめ、漱石周辺の相関を発見し、漱石の内奥や苦悩を解き明かす。
常識を覆す、全く新しい漱石批評。
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