終の棲家を求めて
本当の意味で「老人にやさしい」住環境とはなにか。
著者が考えた高齢者専用住宅の目的とコンセプトは、安心の「終の棲家」。
生活支援、介護、看護、医療支援が一連の流れの中で行われれば、高齢者の安心につながり、「終の棲家」は確保できる。
しかし、医療と看護、介護には依然として制度の壁がある。
現場と政治の認識の違いが障害になっている。
このことを最も痛感している現場と国民の声が、行政に届かないとしたら、政治家の怠慢と言わざるをえない。
事業仕分けと称してごく一部の問題が取り上げられ喝采を博しているが、我々はそこに多くの矛盾が存在していることを知っている。
それを汲み上げるシステムができなければ、議論する場を作らなければ、問題の解決にはならない。
現役の医師であり、日本の高齢者専用住宅の草分け「光が丘パークヴィラ」(東京都練馬区)の設立者でもある著者が、施設誕生までの紆余曲折と「福祉・介護・看護・医療」の連携の重要性を提言した一冊。
更新中です。しばらくお待ちください。