昭和四十九年(一九七四)八月三十日、金曜日、午後零時四十五分。<br />「東アジア反日武装戦線『狼』」と名乗る赤軍派が東京・丸の内の三菱重工ビルを爆破。<br />日本最大の無差別爆弾テロ。<br />死者八名、重軽傷者三八五名。<br />現場に遭遇した元三菱重工社員の著者が、事件を克明に描き出したノンフィクション小説であり、事件で命を落とした同僚におくるレクイエム。<br />