ヒトの体内には「アンチネオプラストン」という、がんや腫瘍の発育を抑える物質が存在する。<br />本作は、そんな物質に魅了された医師が、28年にわたり研究してきた成果をまとめるものである。<br />未知の抗がん物質であるアンチネオプラストンは、確かにがんに対して効果を発揮してきたが、そのすべて必ずしも成功ばかりではなかった。<br />そんな医師たちの研究と、がん患者やその家族の関わりも含めた渾身の一冊。<br />