リンパ浮腫は手術で治療する
進行の度合いによって根本治療も可能。
保存療法との併用で症状が劇的に改善するリンパ管細静脈吻合術とは――数多くのリンパ浮腫患者を救ってきた専門医が手術法から最新医療機器、術後のケアまでを徹底解説!----------------------------------------------------------がん治療の後遺症として患者を悩ませる病気、リンパ浮腫。
進行するとむくみがひどくなり、歩行が困難になったり箸やペンを持つことができなくなったりと、日常生活に大きな影響を及ぼします。
ところが、医師の間ではリンパ浮腫は命に直接関わる病気ではないため軽視される傾向があります。
そのため、圧迫療法やリンパドレナージなどの保存療法しか治療として行われていません。
もちろん治療として間違ってはいないのですが、これらはあくまでこれ以上むくみが進行しないようにするためのものであり、根本的な解決策にはならないのです。
それではリンパ浮腫によってむくんでしまった手足は一生元には戻らないのかというと、そんなことはありません。
本書で紹介する「リンパ管細静脈吻合術」を行うことで根本から治療することも可能です。
この手術は、リンパ管と静脈をつないでバイパスを作り、溜まったリンパ液を静脈へ流すものです。
手術によって新たなリンパ液の流れを作るため、皮下組織にリンパ液が溜まるのを減少させることができます。
この手術を治療に取り入れることで、症状の劇的な改善が期待できます。
本書では、リンパ浮腫についての基礎知識から手術法、術後のケアまでを詳しく解説しています。
一人でも多くの症状に悩む人に、保存療法以外の新しい治療の選択肢を与える一冊です。
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