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日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

神とは、信仰とは、どういうものか? 霊性と宗教は矛盾しないのか?批評家、随筆家、そしてNHK「100分de名著」で最多の指南役を務める著者が、自身と共通点も多いキリスト教文学の大家の作品から、「日本人とキリスト教」を考察する意欲作。
本書の軸になるのは、遠藤最後の長編『深い河』。
著者はこの作品を「遠藤周作一巻全集」と呼ぶべきもので、遠藤の問いがすべて凝縮されている重要作と語る。
神、信仰、苦しみ、霊性、死について……。
それら一つ一つを章タイトルに据え、登場人物の言動を丹念に追いながら、そこに『沈黙』や他作品を補助線として用いることで、遠藤や著者自身はもちろん、多くの日本人キリスト教者が追究した大テーマ「日本的霊性とキリスト教の共鳴」を可能にする。
はじめに 日本的霊性とキリスト教第1章 神について第2章 死について第3章 出会いについて第4章 信仰について第5章 告白について第6章 苦しみについて第7章 愛についておわりに 復活について




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