数字が羅列してあるだけの無愛想な時刻表も、じっとながめていると、汽笛の音や線路の響きが聞えてくる。<br />〈国鉄全線の完乗〉、〈最長片道切符の旅〉をなしとげ、無類の鉄道好きとして有名な著者が、バッグ片手にふらりとローカル線の旅に出た。<br />――旅先で出会う珍しい風物、人情の機微、思わぬ新発見。<br />四季折々に移りかわる旅の風情を、ユーモラスに爽やかに綴る、汽車の旅歳時記。<br />