58歳にして初めてソ連領中央アジアに旅し、青年時代からの夢を果たしたのが昭和40年。<br />以来、著者は憑かれたようにシルクロード地帯を訪れる。<br />53年、名作『敦煌』を発表してから20年を経てその舞台に立つ。<br />55年、ヘディン、スタイン以後、外国人として初めて西域南道に足を踏みいれる。<br />――本書は、〈絹の道〉の栄光の歴史のあとを経巡った15年間の旅の記録である。<br />写真多数。<br />