父との深刻な対立、妹への運命的な愛、信仰と農民運動、エスペラントと詩、そして科学と童話……。<br />短い生涯を懸命に生きた岩手花巻の天才・宮沢賢治の半生。<br />近代日本の夢と苦悩、愛と絶望を乗せ夜汽車は理想郷目指してひた走る――。<br />長年にわたる熱い思いをこめ、爆笑と感動の中に新たな賢治像を描き出した、戯曲文学の傑作。<br />架空インタヴュー「賢治と啄木に聞く」を併せて収録する。<br />