「活動写真は薄汚い。<br />大松竹の名に瑕がつく」。<br />‘演劇の松竹’で映画にかけた一人の若者は田中絹代で初のトーキー『マダムと女房』を生んだ。<br />地味な作風の小津安二郎を信じ、『愛染かつら』も寅さんも大ヒットさせた。<br />泥まみれとなって日本映画を築き上げた松竹の大プロデューサー城戸四郎を描く、波乱の映画ビジネス戦記。<br />