1960年代初頭の夜の新宿で、後に舞台演出家となる少年は、好奇心肥大の流行作家と出会い、たちまち意気投合。<br />冗談を飛ばし合い、愉快なイタズラを企んでは二人で大笑い。<br />やがて作家は、少年をモデルに一篇の小説を構想する……。<br />純粋で暖かくて権力大嫌いの大常識人、すこぶる人間的な「三島さん」の姿を初めて活写する。<br />