箸置きに二十万円、椅子に三十三万円、文具、時計、カメラ、オーディオにはそれぞれ高級車一台分……。<br />ファンド・マネージャーとして億単位の収入を得ていた著者は、ありとあらゆることにカネを使い続けてきた。<br />いまや高給を得られる職を辞し、二度の離婚でカネはすべて失ったが、後悔はいっさいない。<br />「教養」はこのカネ遣いによって手に入れられたのだから。<br />「運用の専門家」が「蕩尽」の観点からおカネの本質に迫る。<br />