「豊かな自然に抱かれて暮らす、なんでもない日々を綴ってみたい(中略)大好きな武田百合子さんの、『富士日記』のように」。<br />街の暮らししか知らなかった料理家の私とその夫が、里山の古民家を手に入れた。<br />古い家財道具が眠るそこは百年の時を重ねた場所。<br />街と山を行き来する新しい日々は輝きを増し、震災の哀しみの向こうに照り映える。<br />生活する全ての人々の幸せを祈る「ぶじ日記」。<br />※新潮文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。<br />