苺苺苺と書いて「まりなる」、愛夜姫で「あげは」、心で「ぴゅあ」。<br />珍奇な難読名、いわゆる「キラキラネーム」の暴走が日本を席巻しつつある。<br />バカ親の所業と一言で片づけてはいけない。<br />ルーツを辿っていくと、見えてきたのは日本語の本質だった。<br />それは漢字を取り入れた瞬間に背負った宿命の落とし穴、本居宣長も頭を悩ませていた問題だったのだ。<br />豊富な実例で思い込みの‘常識’を覆す、驚きと発見に満ちた日本語論。<br />