17歳の冬、著者は郷里の柏崎で田中角栄に出会う。<br />やがて秘書になった彼女は、越山会など政治団体の統括責任者として三十余年にわたり、この「天才政治家」を支え続けた。<br />行動的で人情厚く絶大な人気を誇った「庶民宰相」の栄光と挫折――。<br />今なおその評価が論議される男の実像が、封印されていた日記から甦る。<br />‘女王’が書き遺した鎮魂の回想録。<br />単行本に大幅な加筆を施した決定版。<br />