「よもの海みなはらからと思ふ世に……」、それは本来言葉を発してはいけない天皇が、戦争を避けるためにあえて読み上げた御製であった。<br />しかしその意思とはうらはらに、軍部強硬派による開戦の口実に利用され、さらに戦後の戦争責任にも影響を及ぼしていく……。<br />御製はいかに翻弄されていったのか――知られざる昭和史秘話。<br />※単行本に掲載の写真は、電子版では一部収録しておりません。<br />