再起を危ぶまれた若き日の闘病を支えた日々の食の大きさ、戦争で実感した食べ足りないことの恐ろしさ、嚥下障害に陥った父に欠かせなかった母直伝のスープの尊さ……そして考え続けた「人はなぜ食すのか」という命題。<br />料理と共に生きた半生を踏まえ、次世代へいのちをつなぐために伝えておきたい、「食べること」の本義。<br />※単行本版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。<br />