政治、経済、思想――近現代の先進諸国は、常に「目標」に向かって突き進んできた。<br />到達すれば、幸福な社会が待っている、と。<br />が、たどり着いたのは、手ごたえのない、充足感の薄い成熟社会だった。<br />18世紀のヨーロッパ、明治維新後の日本まで遡り、近現代の構造と宿命を解き明かし、歴史の転換を見据える大胆な論考。<br />