池波正太郎が自らつづるその青春時代とは──関東大震災の年に生まれ、小学校卒業後すぐに就職。<br />勤め先を転々としつつ、芝居見物を楽しみ、美食を覚え、吉原にも通う早熟な十代を過ごす。<br />戦時中は旋盤工として働き、やがて海兵団に入団。<br />戦後、脚本家への道を歩み始める。<br />両親や親族との思い出、友人や恩師との出会いを懐かしく振り返る清々しい回想記。<br />時代小説「同門の宴」も収録。<br />