「戦犯」の末裔たちはどのように生きてきたのか。<br />敗戦で個人に背負わされた‘黒い烙印’は、その一族にどのような影響を与えてきたか。<br />東条英機、土肥原賢二、広田弘毅、東郷茂徳という「A級戦犯」の孫たちの生々流転から、アジア地域での知られざる「BC級戦犯」の生き様までを掘り起こし、戦後から現在まで「国家と個人」の狭間で苦悩する末裔たちの宿命を、若き俊英が丹念な調査のもとに活写する問題作。<br />