これだけは書いておきたかった、人の情、魂を照らす光景――。<br />芥川賞受賞直後に患った結核。<br />震災に遭った、生れ故郷神戸への思い。<br />中国、東欧への旅。<br />井上靖、中上健次ら同時代の作家たちのこと。<br />そして芥川賞受賞作『螢川』から『地の星』までの創作秘話。<br />デビュー間もない頃から二十年間書き継がれた、宮本文学の過去、現在、未来を一気に俯瞰する、ファン必読の傑作エッセー集。<br />