漸新なアイデアはいかにして得られるか。<br />ある断片からいかに小説に発展させるか。<br />精神分析学は小説創作に有効か。<br />夢を素材にした小説は文学たりうるか。<br />…そして現実世界から全く独立した超虚構文学の追求へ。<br />『虚人たち』『虚航船団』『夢の木坂分岐点』と、たてつづけに日本の文学界を震感させた著書が、名作品の執筆と平行して、自らの頭脳の中身を解剖してみせた発想学の大系。<br />