学園紛争に揉まれながらひたすらに読書を愛した十代から、今日まで。<br />「私は未だに、あのころの自分をそっくりそのまま引きずりながら、やみくもに舟を漕ぎ続けているような気もする」小池真理子が明かす、運命の瞬間、創作の秘密、小説と男への愛、人生への情熱。<br />瑞々しい言葉の連鎖に浮かび上がる「生」の航跡が、静謐な輝きを放つエッセイ集。<br />文庫化に際し「時の水脈」を収録。<br />