日本人に生まれて、まあよかった――夏目漱石の言葉は、昭和を生き抜いた著者の実感でもある。<br />ところがいつの間にか、日本人は自信を失い、日本は「もてない」国になってしまった。<br />戦後の言論界はどこが間違っていたのか? この国を守り、再生させるための秘策とは? 教育、外交、歴史認識、国防……あらゆる分野で求められるのが、自己卑下的な思考からの脱却である。<br />碩学の比較文化史家による、本音の日本論!