母の故郷、沖縄・久米島。<br />その新垣の杜には世界の中心がある──琉球古謡集『おもろさうし』の一節は、緊迫の北方領土交渉に努めた著者を揺さぶった。<br />では久米島が世界の中心なら、世界そして日本はどう映るのか。<br />思索は外交の最前線から、遥か琉球人の意識の古層へと飛び、やがて日本の宿命と進むべき未来が現れる。<br />瞠目の国家論。<br />『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』改題。<br />