犯罪者に反省させるな──。<br />「そんなバカな」と思うだろう。<br />しかし、犯罪者に即時に「反省」を求めると、彼らは「世間向けの偽善」ばかりを身に付けてしまう。<br />犯罪者を本当に反省に導くのならば、まずは「被害者の心情を考えさせない」「反省は求めない」「加害者の視点で考えさせる」方が、実はずっと効果的なのである。<br />「厳罰主義」の視点では欠落している「不都合な真実」を、更生の現場の豊富な実例とともに語る。<br />