記紀によれば須佐之男は大国主命の父であったり、何代か前の先祖であったりする。<br />混乱した神々の系図を著者は二柱の姫神を軸に解読していく。<br />神社の由緒、考古学の成果、朝鮮の史料等を渉猟し、大胆な推理で記紀の隠蔽し続ける事実をあぶり出す。<br />混沌とした神話が一つの大きな歴史となり、卑弥呼や天照大御神の正体さえも浮上する。<br />スリリングで知的好奇心に満ちた傑作古代史論考。<br />