青年時代にリヨンの広場で出会った老夫婦の、秋の果樹園にさす午後の陽のようなあたたかな微笑。<br />齢をとったらそんな老人になりたいと思ってきたが、私もその年齢にたどりついたようだ……。<br />優しさを、心のふれあいを、そして思いやりを求め、著者は真摯に人間を見つめてきた。<br />青年時代から今日までの‘私の歳月’と‘人生の出会い’をふり返り、人間と愛と生と死を綴る愛のエッセイ集。<br />