見る人の気分や世界観によって映り方が変わる風景は、‘虚構’を生み、時に‘暴力’の源泉となって現実に襲いかかる――。<br />沖縄の米軍基地、連合赤軍と軽井沢、村上春樹の物語、オウムと富士山……戦後日本を震撼させた事件の現場を訪ね、風景に隠された凶悪な‘力’の正体に迫る。<br />ジャーナリズムの新しい可能性を模索する力作評論。<br />