「夏樹静子のお葬式を出しましょう」──苦しみ抜き、疲れ果て、不治の恐怖に脅かされた闘病の果てに、医者はこう言った。<br />時には死までを思い浮かべた鋭い腰の疼痛は、実は抑制された内なる魂の叫びだった。<br />そして著者もいまだに信じられないという、劇的な結末が訪れる。<br />3年間の地獄の責め苦は、指一本触れられずに完治した。<br />感動の腰痛闘病記。<br />『椅子がこわい─私の腰痛放浪記』改題。<br />