11?12世紀のロマネスクこそは、ヨーロッパ美術を大きく変える「革命」だった。<br />宮廷文化から民衆文化への流れのなかで、知識より感情を、写実より形の自由を優先する新たな表現が、各地でいっせいに花ひらく。<br />古代ギリシア・ローマやルネサンスだけがスタンダードではない。<br />モダンアートにも通じる美の多様性を再発見する。<br />※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。<br />