十字路。<br />それは人生に次々と現れる――。<br />未来が見いだせなかった若き日。<br />新たな可能性に賭けた三十代。<br />そして求めに応じ、ひたすらに小説を書き続けた日々。<br />苦しいとき哀しいとき、寄り添ってくれた音楽、映画、酒。<br />心に刻まれた異郷での体験。<br />我が国を代表する作家が、人生の豊穣と黄昏を軽妙に奥深く綴り、親愛なる読者にエールを送る。<br />迷える男たちよ、ここに君の北極星が輝いている。<br />