作家として立つため共に必死で書き続けた若い頃。<br />仕事以外に旅をしない夫の取材に連れ立った思い出の土地。<br />「戦艦武蔵」「海鳴」などそれぞれが生み出した小説作品の創作秘話。<br />故郷・福井への思い。<br />そして今もふと甦る夫の姿――。<br />88歳の著者が来し方に想いを馳せ、人生の哀歓をあたたかい視点で描いた珠玉のエッセイ集。<br />