何も知らず母に連れられて行った三歳のレッスン。<br />十五歳でソリストを務めたN響世界一周演奏旅行。<br />十八歳でジュリアード音楽院に留学して味わった挫折感――。<br />自身の半生をユーモラスに描き、国際コンクールの舞台裏、かけがえのない友人や師、そして日本の未来への想いを綴る。<br />華やかで大胆な、在りし日の演奏さながらの名エッセイ。<br />