気が小さくて、酒を飲まないと何もいえなかったおやじ。<br />酔っぱらうと「バカヤロー」が口癖で、おふくろには頭が上がらなかった。<br />おふくろは、やたら教育熱心で、秀才の兄きが自慢の種だった。<br />俺は遊びに夢中だった。<br />何もない時代だからこそ、いろんなことに熱中できたんだ。<br />ガキの頃の感性をいつまでも大切にしていきたいと思う。<br />――遊びの天才だった少年時代を絵と文で綴る。<br />