旅先で、風切羽の折れたカラスと目が合って、「生き延びる」ということを考える。<br />沼地や湿原に心惹かれ、その周囲の命に思いが広がる。<br />英国のセブンシスターズの断崖で風に吹かれながら思うこと、トルコの旅の途上、へジャーブをかぶった女性とのひとときの交流。<br />旅先で、日常で、生きていく日々の中で胸に去来する強い感情。<br />「物語を語りたい」――創作へと向う思いを綴るエッセイ。<br />