天皇は憂(うれ)えている。<br />戦前も、戦後も、平成の世も――国民がなかなか知ることができないその内面に、大宅賞作家が徹底した取材で深く迫っていく。<br />終戦の日、まだ少年だった今上天皇は何を思われたのか。<br />美智子皇后との恋愛をどのように成就されたのか。<br />いつから、なぜ被災地で跪(ひざまず)かれるようになったのか。<br />「終活」はいつから始められたのか。<br />皇室の家計簿はどうなっているのか。<br />……柔らかな筆致でいま浮かび上がる皇室の「光と陰」。<br />