その「十三文字」が日本仏教を大きく変えた――。<br />「南無阿弥陀仏」と称えれば、どんな人間でも往生できると説いた法然。<br />「南無妙法蓮華経」と唱えれば、その身のまま成仏できると説いた日蓮。<br />末法の世に生まれた二人は、迷い悩む衆生を等しく救うべく、独創的な仏教をつくりあげた。<br />念仏と唱題の違い、社会に与えた衝撃、‘犬猿の仲’の理由など、今なお生きる両者の教えを比較すれば、日本仏教の奥深さと真髄が見えてくる。<br />