日本の漫画は世界でも希有な文化である。<br />中でも少女マンガは男性とは異なる視点で新たな物語を生み出してきた。<br />その第一人者である萩尾望都が2009年、イタリアで行った講演で繙いた、『リボンの騎士』から『大奥』へ至る少女マンガ史、そして、自作の解説と創作作法を収録。<br />’19年にデビュー50周年を迎えてなお現役であり続ける著者が、日本独自の文化である少女マンガの「原点」と「未来」を語る一冊。<br />(解説・中条省平)