かつて中国が列強に奪われた領土、すなわち「中国の恥」を描いた地図があるという。<br />その名も「国恥地図」。<br />その実物を手にした筆者は唖然とした。<br />国境線は近隣十八か国を呑み込み、日本をはじめ三か国を切り取り、南シナ海をほぼ囲い込んでいたのだ。<br />こんな地図がなぜ教科書に? 誰がなぜ作らせた? なぜ図面に「日本語」が?――執念の調査と取材で数々の謎を解き、中国の領土的野望の起源を明らかにする。<br />