第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。<br />敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。<br />その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。<br />著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。<br />