以下、無用のことながら
「新春漫語」「綿菓子」「古本の街のいまむかし」「学生時代の私の読書」といった身辺雑記から「自作発見『竜馬がゆく』」「『翔ぶが如く』について」自作について、「文化と文明について」「日韓断想」「バスクへの尽きぬ回想」といった地域、歴史への想いなど、折りにふれて書かれた、厖大な量のエッセイから厳選した七十一編。
森羅万象への深い知見、序文や跋文に光るユーモアとエスプリ、弔文に流れだす、人間存在へのあるれるような愛情と尊敬――。
日本人の高潔さと美しさを見つめた視線の先には何があったのか。
司馬遼太郎という作家の豊穣な世界に、あらためて酔う一冊。
更新中です。しばらくお待ちください。